ある日…いつものように全開!!!!
いやー…遅いけどやっぱりキモチイイなー!!
やっぱり遅いけどね…。
あれー…こんなに遅かったっけ?
全開!
あれ…?これ…気のせいじゃなくてもしかして…普通に遅くなった…?
助手席率が高い同乗者に聞いてもなんかそんな感じ…
「なんかエンブレの方がウルサクない??(笑)」
えー…そんなー…!?(笑)ウケる―(笑)
(変なトラブルに慣れるとちょっとやそっとじゃ半笑いというか、あんまり深刻に考えなくなるようです)
そんな感じで何度踏み込んでも遅い…そして、トルク無い現象が再発気味…。
なんで???という話題で盛り上がります。
容疑者…
「アクセルワイヤー」
伸びちゃったんじゃないの?という話。
そんなに踏んでないつもりなのですが…原因としては一番分かりやすいです。
早速高速道路のPAでチェックを始めます()
せっかく同乗者もいるので…。アクセルを踏んでもらいます。
画像は別のタイミングで撮ったものです…。結果は同じなので。
あれ…?スロットル電圧が…低い…?
確か記憶によれば0.5-4Vだったような…
R32スカイラインの整備書を見たらやっぱり0.5-4V。
どうせ同じものだろうから…。(同乗者はR32変態にとても詳しい方なので何故か外出先なのに整備書が出てきます、感謝)
あれ…?実は全開にしてるつもりが全開になってない?
そっかー…全開じゃないんだ―…。(遠い目)
「全開じゃなきゃ遅いよね!」
「いつでも8割、これが大人の余裕か!」
二人して爆笑&納得です。
アクセルワイヤー伸びてるならスロットル側直接回せば正しい数値になるはず…。
というわけでスロットル側を回します、が、結果変わらない??
というか全閉時もズレが…。
これは…もしかしてセンサー!?
というわけでアクセルワイヤーは容疑者リストから外れます。
センサー系を切り分けるには装備が足りないので帰宅します…。
何度も全開にしますが…相変わらず。
そしてインフォメーターをよく見ると燃調も微妙に薄い…。
コンピューターはスロットルは全開になっていないと勘違いしているので、あんまりガソリンを吹きません…。
そりゃ遅いわけです。
~~~後日~~~
さて、スロットルセンサーがずれてるなら適正値に入るように調整すればいいわけですが。
ここで問題になるのが
・スロットル センサー:整備書的な名称。つまりスロットルポジションセンサー。(以下センサーと表記)
スロットルの開度に応じて0.5-4Vの電圧を出力。
・スロットルバルブスイッチ:整備書的な名称。つまりアイドル接点(以下スイッチと表記)
スロットルが閉じている時スイッチON。
アイドリングの制御に使われる。
この2つの兼ね合いです。
Z32(と同時期の日産車の一部)は同じユニットで上記2つの出力を持ちます。
なので…
センサーで合わせるとスイッチが合わない…逆も然り。という現象が発生します。
個体差があるんだから…アイドリングの制御がちゃんと動かなくなるのは嫌だし…スイッチで合わせてるんだろうなー…調整の仕方が整備書に詳しく書いてあるのはスイッチだし…。
そしたらセンサーの電源系とかかなぁ…。
と、思っていた時期が私にも有りました。
実は整備書をよく見るとスイッチの項目に
「※スロットル バルブ スイッチ信号はスロットル センサー故障時に作動する。」
と書いてあります。
つまりセンサーが故障しないかぎりスイッチは使われない様です。
調整しながら検証しましたがセンサーが断線すると確かにスイッチの制御でアイドリング制御をします…が、センサーが生きていればスイッチがONであろうがOFFであろうがセンサー位置を基準にアイドリング制御をしてくれます。
なので、スイッチは無視してセンサーの基準値に合うように調整します。
(センサーが壊れた時分かりやすい…という効果もありますし。)
追記
と、思っていた時期が私にも有りました。
初期型はちょっと制御が違いそうなので…初期型の方はこの記事スルーしていただければ…。
ページ最下部の追記をご覧ください。。。
センサーがそもそもちゃんと動く(スロットル開度に応じて抵抗値がリニアに変化する)かだけは確認しておきます。規定値は2kΩ~8kΩです。
センサー位置の調整代で前後1kΩ程度のずれはあるようです。(画像だと7kΩ)
どうやらセンサー自体は壊れていないようなので(今年交換したばかり…)
センサーの調整に入ります…。
なんか…妙に長穴の端の方に寄ってるような…。
上下のネジを緩めて調整!
大分真ん中に来ました。
規定値は約0.5V~4Vなので下端を合わせてみました。
この時全開だと3.9Vです。全開時で合わせたほうが良いのでしょうか…。
まあ、それはおいおい調子を見ながら、ですね。
さて、この状態だとアイドリングの制御が効かず回転が1100~1200回転位まで上がります。
画像はそんな状態ですね。
調整が終わったら一回センサーのコネクターを抜いて数秒放置した後、接続。
これでスロットル全閉位置を学習してくれるようです。
アイドリングがいつもの回転数まで落ちました。
走った感じトルクが増して乗りやすい…。
これで恐らく完治でしょう!?
追記…
学習が進むにつれ、常用域でもトルクが増して(元に戻って)乗りやすくなりました。
また、排気音も明らかに太くなり、81度から下がらなかった水温も通常80度冷えて77度、と上下するようになりました。
もちろん全開時も「これだよーこれこれ!」という感じで違和感は無くなりました!
(遅いことには変わりないんですけど。)
追記…
なんか写真が自分のスロットルセンサーと形状が違うな…と思ったアナタ。
高年式なZ32にお乗りの様ですね(羨ましい)
5型から形状が変わっているはずです。
手順は変わらないはず…?
追記…
その後縁あって初期型のZ32に乗ることになったのですが初期型はこれ、通じないみたいです。
今のところ素直に規定回転数でアイドルスイッチの方がONになるようにタッチ回転数調整(ちょっと古い世代の言葉ですが…)をしてあげれば良さそうです。
もしかしたらコンピュータが変わる前の世代はこの制御で変わった後がこの記事の制御なのかも…と思っていますが、また気づいたことがあったら追記したいと思います。
追記…
結論から言えば初期型でも大丈夫でした。(他の要因でアイドリングが上がってしまっていて勘違いしました。
ただAT車だとATの自己診断機能に故障判定が残ってしまうので、これはこれで消してあげる必要がありますね。