Z32オーナーの某氏を乗せた際に前々から気になっていたことを素朴に指摘されてしまい改善欲が爆発してしまったので前から気になっていたモディファイを実行に移しました。
それが「スラストベアリング」
車高調の直巻バネは縮む際にねじれる方向に回転が発生します。
一応TEINのSTREET FLEXはそれを吸収するためのスラストシートが組み込まれていますが…それでもバネが伸び縮みする際にギシギシ?ギコギコ?音がすることがあります。
特に低速でステアリングを大きく動かす車庫入れ時に目立って音が鳴ります。
バネの上にねじれる方向に回転するベアリングを挟み込むことで、異音の発生を軽減できるのでは?という試みです。
また、このねじれ方向の回転を阻害することは縮み始めがスムーズではないことが考えられます。なのでこれを改善することで乗り心地の改善も期待できます。
とはいえ実際にやってみるまであくまで推測に過ぎず、内容についても依頼するのは微妙な作業内容なので今回は自分で作業をしてみました。
珍しくDIYですね。
作業は1.5日を使う長時間の作業になりました。
フロント0.5日、リア1日、という感じですね。
本来はそこまで時間がかかるものでは無かったのですが…想定外なこともあり(何が想定外だったのかは後程…。
まずフロント編です。
ホイールを緩めてジャッキアップ、
車高調のねじ部をきれいにしてシート類を緩めた後で
(取り外してしまうと力がかけられないので…)
ストラット上と下を外せば車高調は取り外せます。
ロアブラケットから順番にダンパー(ケース)から取り外してバネの上にワッシャー・ベアリング・ワッシャーの順で組み込み再度組み立て。
外したついでに車高調とホイールを洗っておきます。
(ここら辺が自由なのがDIYの良いところですね)
組みなおして、試走。
狙い通りステアリングを切った時の異音がなくなりました!
あと、ステアリングが凄く軽くなったような…。
乗り心地はリアが支配的なのでフロントの変化で感じ取れることは少ないのですがギャップを踏んだ時の動きがスムーズになったような?特にタイヤが落ちる方向の凹みを踏んだ時により車体の動きが減った気がします。
良い方向なのでリアも続けて実施を決定!
リア編です。
リアはとにかく内装が大変。
いい加減慣れてきましたがそれでもリアのストラットが見えるところまで分解するのに大体1時間はかかります。
で、車高調を取り付ける前に今回もう一つの人柱的挑戦を。
それが「内装を切らないでZ32にEDFCが取り付けられるのか確認する」です。
車高調の減衰力を有線リモコンで調整できるTEINのEDFCですがZ32に取り付ける際は内装のカットが必要という説が一般的?でした。
ところがEDFCのマイナーチェンジでモーターユニットが小型化しています。
現行のモーターユニット(35mm)
https://www.tein.co.jp/on-line/edfc_motor-04.html
旧製品のモーターユニット(45mm)
https://www.tein.co.jp/on-line/edfc_motor.html
この小型化で内装を切らずに取り付けられるのでは…?と思い人柱的に購入してみました。
とりあえず仮付けして内装を止めてみたところ特に干渉などせずに素直につきました!
念のため、シリコングリスを塗って内装に付着するかも確認しましたが特に付着は確認できなかったので本当に触れてないようです。
※VersionSなので内装に吸音材が着いてません、123型の車や300ZXは内装の吸音材を外すか加工する必要があるかと思われます。
※※書くまでもないのですが当ブログの内容は参考情報でお願いします。実施の際は自己責任で。
さて、こうなるとEDFCは着けないわけにはいきません(?)
(せっかく内装分解したのに着けないのはもったいないというスケベ心)
ここで想定外1…モーターとクリックが排他。
モーター着けるときに減衰力調整ダイヤルにクリック感を発生させている部品を外すのでクリック感がなくなってしまいます…モーター軸で調整出来なくもないんですが無段階ではどの道難しいので…。
という訳でとりあえずリアは使える様にする方向にならざるを得ません。
リアからフロントへの配線引き回しとオーディオ裏ばらしが決定です。
何時までかかるんだろう…と思いながら本来のミッションに戻ります。
車高調の外し方はフロントと大差ありませんが、この世代の日産マルチリンク車はリアアッパーアームがリング状になっており、その中を車高調が通っているので少し知恵の輪です。高めにジャッキアップして下に抜いてしまうのが早いです。
フロントと同じように洗ってワッシャー・ベアリングを組み込んで組付けます。
そこから今度はEDFCのモーターを取り付けてフロントへ配線&グローブボックス内へコントローラーを配置するべく、スカッフプレート、グローブボックス周辺を分解…配線通して…オーディオ外して電源繋いで…とやってたら朝9時から作業を始めたのに20時くらいになってました。。。
そうこうしてたら想定外2…リアだけ繋いでも使えない。
そんなこんなで遅くなったのでフロントは後日!とか思ってコントローラ起動したら、どうやらフロントのモーターも繋がないとエラーになってしまうらしく、とりあえずフロント用のモーターを助手席に転がして仮配線。。。
結局22時頃までかかりました。。。
肝心の異音と乗り心地ですが異音は大幅減、乗り心地に関してはより滑らかになりましたが正直慣れたら分からないかな?という感じです。
自分でやった満足感と合わせるとやって良かったかな?という感じです。
いつまでベアリングが耐えられるかも含めて要経過観察ですね。