Z32…その124、NA AT 2by2試乗記。

Z32 NA AT 2by2 5万キロ(多分5型…だったような?)という個体を運転させて頂いたのでフィーリングを忘れないうちに文章にしておこうと思いこの記事を書いています。

まず、NA ATってどうなの?っていう話から。
これは良いです!
ターボのATは速いのですがちょっと気が効かない制御になっていて
・軽く踏んだだけじゃ全然加速しない
・ちょっと深く踏むとブーストが効いて猛然と加速する
とちょっと過激なセッティングです。
USだったら道が広いのでこんな感じでいいのかもしれませんが、日本だとちょっとドキドキするシチュエーションがあるかも…。

その点NA ATは比較的高い(3k前後)回転数を積極的に使ってくれてトルコンのスリップも多いので過激な部分は無く悪く言えばダルですが、CVTの様なイージーさはあります。
変速制御も割と素直です(NAなので限られたパワーを有効に使うためだと思いますが。)
長いと不評のシフトレバーも操作感から言えばあの高さは正解で、
ちょっとODオフしたい時2レンジに入れたい時等手をステアリングから下ろすとちょうど良い位置にあってくれます。

そして今回のトピックス:300ZX純正のパワーシートです。
私のZはグレードがVer.Sなのでスポーツシートという名のコストダウンされたマニュアルシートが着いていて、これはもう最悪としか言いようがないのですが…300ZXのパワーシートはどうなのかずっと気になっていました。

実際乗ってみてビックリ。
思っていたよりずっとラグジーでふかふか、快適そのものです。
やはり北米の巨漢が乗ることを考えたらこれくらいのクッション性(高反発)さは必要なのかな?という感じです。
北米仕様はどうなのかは実際分かりませんがもし共通設計だとしたらそういうことでしょう。

ただ、腰回りのサポートは強くないのでMTだとちょっと腰が痛くなりそうかも…。
やはりATとのパッケージが想定されているのかなぁ?という感じです。

このシートのおかげで道路のくぼみや大きめの継ぎ目の様な、
ボディがブルッと揺れるタイプのギャップ・バンプも覚悟するほどの衝撃は体にありません。
(いや、Ver.Sシートは凄いんです、ほんと。)

本質的な足回りの動きは自分が知っている純正の頃のZの動き、
だった気がするんですがブッシュが生きてるせいなのか妙にシャキッとしていたような。
私のZが純正状態の頃はもっとボディのあちこちがバラバラに動くような感触があったのですが…。
シートのふかふかさのベールに包まれてそういう部分も、
もはや気にならなかったんですよね…。
そして慣れた道じゃなかったので当然安全運転でしたので…。

見た目は十分にスポーティだけど乗ると細かいこと気にならずどーんと走れる、
あぁ、これが本来のZの味なのかも知れない、とそんなことを思いました。
Z32オーナーを目指す皆様、極端に飛ばさず社外シート入れないのであればグレードは300ZXがおすすめですよ!笑

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