…事の始まりはお呼ばれして行った同年代の車が集まるミーティング。
久しぶりの雨でしたが特に何も考えずに出発します。
(雨だから出さない、とかは今のところ無いです)
多少混んでいるもののココ最近調子の良いZで快調なドライブです。
(テンション:100)
ポタッ
ん…?何か腕に冷たい感触が来たような…気のせいかな…?
(テンション:90)
ポタッ
お…?おおおっ?
あ、赤信号だ、止まらないと
(テンション:70)
ポタッポタッ
(テンション:20)
あーーーーー…OTZ
そうです。気のせいじゃありません、雨漏りです。
テンションは急降下…。
ココしばらく雨漏りしていなかったので、本格的な対策グッズ(水を流す経路を作るための養生テープとか、水を受けるためのタッパーとか、とりあえず水を受けるためのセームとか…。)は車に積んでいませんでした。
この状態で止めておいたら運転席にシミが出来ることは必至です…。
(テンション:10)
はあああああああ…
どうしようかな…。どうしようかなー…。
うーん…このまま放っておいたらなー…いやしかし車見せるって話になってたしなぁ…。
うーーーーむ…
なんて考えたら会場につきました…。
天気は相変わらず微妙…。雨漏りは止まらず…。
(テンション:-10)
仕方ない…着いたところだけど帰ろう…。
挨拶だけして帰路につきました…
(その節はスミマセンでした…。そしてテンション下がりすぎて写真も無いです…)
(テンション:-20)
帰りの道中…申し訳無さと雨漏りでテンションは更に下がり続け…。
かなり憂鬱…
ムグムグムグムグ考えます…
「どうせまたいつもの所をいつものようにシーリングしなおせば止まるんだよね…」
「うわー…面倒くさいな…でもまぁ…やれば止まるし…」
「Tバーの新品は入れれば直るらしいけど製廃らしいし…雨の日出さない車にするか…」
「うわーなんか負けた気がするー…」
「というか第一雨漏りってなんだよ…」
「大人のプレステージ・スポーツだろ…」
プチッ
「ふざけんな―!!!!何が雨漏りだーっ!!!!」
「第一なんでT****************!!!!」
(一部不適切な表現が含まれたため修正しております)
怒り(?)のボルテージはMAXに達し、検討段階にあったある計画を一気に実行に移してしまったのでした。
それが“Tバールーフ埋め加工”です。
要は、Tバーの部分で切れているAピラーを延長しルーフの骨を作り
Tバーのガラスをルーフに埋め込んでしまうという加工です。
伊東自動車さんにてメニュー化されていてかなり長い間(Zを買う前から…下手すると10年位)検討を続けていた加工です。
Tバーを実質グラストップ化することによって
・雨漏り
・剛性の無さ
というZ32Tバーの大きな弱点を一気に解決することが可能です。
が、しかしながら”車両のオリジナル状態”を崩す事もまた事実。
「自動車はメーカー出荷状態で最適なバランスで設計されており、シャシーに大きく影響する部品変更及び加工は想定外の歪みを生み最終的には修正不可能な状態に陥る可能性が高い」
という論調からすれば論外な加工となります。
そもそもボディの一部を作ってしまおうと言うのですから…。
屋根が強くなったから変なところのスポット剥がれとか…
ネガティブな可能性を上げれば枚挙にいとまがありません。
近所の某車種専門有名店の店長にも
「ゼッタイやめたほうが良いよ!!雨の日なんか乗んなきゃいいじゃん!!」
と強烈に止められていました。
というわけで先立つモノの関係もありますが、実施についてはアリとナシの間を揺れ続けていました。
ブチ切れた(?)からというわけではないのですが、少し別の見方もあり私はコチラの考え方で納得がいったので最終的には加工の依頼をすることにしました。
・純正維持って?
本当にオリジナルを維持してシャシーをメーカー想定環境下での使用とするなら、現代のタイヤグリップは当時とは段違いだし、そもそも夜な夜な走り回っていたりすれば想定外の使用なのでは…?加えて既に車高調も入っているし、ホイールも北米純正とはいえフロントはオリジナルより重たくなってる。
そういう意味では既に手遅れなんじゃ。
第一当時の自動車メーカーのシャシー設計に10万キロオーバーの使用が考慮されていたのかは限りなく疑問。
・トライアンドエラーが大事だと思う。
Z32 Tバー埋め加工の2by2 NA MTで走行距離を重ねて何かが起きるのか、何も起きないのか。
やってみないと分からないし、ダメだったらその時に直せば良い。
(伊東自動車さんではカーボンルーフ化等含め既に10台以上の実績があるようですが。)トライアンドエラーが大事だと思うので、例え直すのが大変な事態になったところでそれは覚悟の上。
今までだってそういうポリシーで乗ってきた訳だし、車高調だってスケールが違うだけで結局理屈は同じだったはず。
・そもそも雨漏りで錆びるのは嫌だ。
雨漏りでフロアに穴が空いてました。というのは勘弁…。
内装もいくらやっても汚くなっていくし…。
だからといって雨の日は出ない車にはしたくない。
というか出先でうっかり降られることだってあるわけだし、雨漏りなんてやっぱ論外。
という数々の自分に対する言い訳。
まぁ…ココらへんは人それぞれなので…賛否両論あるんでしょうが。
長い長い前置きはさておき!!!
お店に向かう前にTバールーフ最後の写真撮影に寄り道。
案外サイドビューって撮る機会無いですよね。
実はこの当て逃げ跡(ドアパンチ?)も修理をお願いしました。
ココのモールはガラスと一体でしか出ないことで有名(?)ですが、今回はDATSUN FREEWAYさんのリプロ品を使ってみました。
当て逃げ修理、実は何年か越しの悲願…!
さて…写真撮影もソコソコにお店に到着。
作業中の車が沢山!お忙しい時期にお願いしてしまったようです。
代車(マーチ)をお借りしました。
早速作業は進めて頂き、作業中の画像を送っていただきました。
ZのAピラーの先とBピラーの先は内装を取るとそれぞれ口が開いた形になっていて…
預けて2週間後…
製作途中が気になってお邪魔してしまいました。
この時は既に外側のピラー部の合体まで終了していました。
この部分は解体したTバーから塗装部を取り出し、
前端と後端を既存のボディパネルと溶接で固定しているようです。
ガラスはまだ仮置き、最終的にはフロントガラス同様のガラス接着にて固定されます。
また、DATSUN FREEWAYさん謹製リプロモールはこんな感じです。
左はガサガサになってしまったモール、右は使い始めて5年目のモールです。
単純に綺麗になるだけで大分印象は違うけど…逆にドアモールを新しくしたくなるような…?
—-さらに2週間後
Zの禁断症状が出始め、居ても立ってもいられなくなり再度訪問。
当て逃げ跡はすっかり綺麗に修理して頂いていました!
綺麗さっぱり。
この時少しだけ敷地内を運転させてもらったのですが、
動かし始めた瞬間からあるいは座った瞬間から違うリアの感触!
段差を超えるまでもなくリアから体に伝わるインフォメーションが違います。これは期待大かも…
そして!
納車となりました!
意外と代り映えしないって…?笑
いいんです、それで、いいんです、それが。
全く違和感無いです。
何も知らなければ見た目はZ32 Tバールーフ以外の何物でもありません。
※まだ昼間の写真が無いので後日追加予定です…。
雨漏りについてはまだ洗車等していないのですが…これは当然無いこととします笑
剛性感についてはリアの剛性感が段違い+ドアの気密性UP(ウェザーストリップ交換によって)で別の車に乗ってるんじゃないか、というくらいの変化がありました。
これまでは「あ、フロントで踏んだこれくらいの段差だったらリアはこれくらい捩れたり無駄に動いたりするな…」ということで修正舵を構えてましたが、ほぼ不要になり素直な動きになりました。
段差を踏んだ時リアは割と大きくバタついていたのですが、これもほぼボディは動かずサスペンションで収束出来ているイメージです。
ステアリング切り始めの応答が良くなったような気がします。
轍や左右で差がある段差等で舵が取られやすかったのですが、これもかなり軽減しました。
車内に入ってくる音も静かに…。
とにかく普通に走っててもリアからのインフォメーションが多く、車体が安定しているので安心して運転できます。
あ、これが普通のハコの車なんだな、なんて思いました笑
雨漏りが無いというのも感動ですがこの剛性感は凄いです。
高額な加工となりますがコストパフォーマンスは悪くないと思います。
雨漏りとT-barルーフを卒業し
ドライビングボディを手に入れたのでした!
※追記
剛性がアップしたといってもそれはあくまで「Z32なりに」ということです。
絶対的な剛性で言えば普通かまだ少し弱いか、と言った程度だと思います。
いきなり昨今のランエボやインプレッサみたいになったわけじゃありません笑
※追記2016/6/20
雨漏りについては少し疑惑があるため。
私の中では評価中という扱いになっています。
詳細については別途記事にする予定です…。
※追記2017/2/12
施工から1年のまとめ↓
Z32…その108、2016の振り返り-Tバー埋め後の雨漏り状況-
総走行距離:120000km
雨漏り直ったようでよかったですね。剛性アップというおまけもあったようで。
>第一当時の自動車メーカーのシャシー設計に10万キロオーバーの使用が考慮されていたのかは限りなく疑問。
これは単に日本人の感覚的な問題ではないかと思います。10万K乗ったら相当古くて逝ってる的な。アメリカだと6万マイルちょっとですよね。こっちの感覚だとまだ新車ですよ、それ位の距離は。特にZは北米ターゲットですから、設計的には50万マイル位は余裕でみてんるんじゃないでしょうか。わたしのZ32は14万マイルちょっとですが、20万マイルオーバーの人は別に珍しくないです。30万マイル以上もまあまあいます。50万マイル以上はちょっとわからないですが。
いつまでもZ32に乗れればよいですね。私はZ35もあんまり興味ないです。特にあの深海魚的な口が。
さるすべりさん
コメントありがとうございます。
そうですね、いい意味でオーバークォリティに作ってくれていれば良いのですが。
絶対的な距離数というよりは環境が難なのかな、と思ってます。
内装の日焼け具合から行けば炎天下雨ざらしの期間は長そうですし、雨漏りのせいで車内側の部品には既に結構サビが来ているモノもあり…。
正直私も最近まで雨ざらしにしていたので…文句は言えないんですが。
単純に距離であれば大分行けるとは思ってます。
アメリカだとガレージ事情や気候が良さそうなイメージがありますが実際はどうなんでしょうか?
はじめまして、以前より楽しく拝見しています。
しばらく卒業とだけあったので、降りてしまうのかと心配していました。
思い切ったモデファイをされましたね。
Z32 の場合、前後を固めてもTバーで帳消しになってしまうので、これは効くでしょうね。
ノーマルルーフと違ってビフォーアフターが体験できるのが良いですね。
以前ほどの情熱は無くなってしまいましたが、もう少し暖かくなったら、リア周りのデットニングをやり直そうと思ってます。
eguchiさん
コメントありがとうございます。
駄文長文な当ブログをいつもご覧頂きありがとうございます…。
しばらく降りる気はありませんので生暖かく見守って頂ければ幸いです。
>しばらく卒業とだけあったので、降りてしまうのかと心配していました。
心配をお掛けしすみません、でも半分は狙ってました(笑)
当初はせっかく100個目の記事なので…と思って溜めてただけなのですが、記事の通りうっかり大規模なモディファイに手を付けてしまい書くに書けなくなっていました。
せっかく書くなら小出しよりは…という思いもあり。。。
実際かなり効いてます、歩道に乗り上げた時車体がしなる感じが無くてキシミもしないのでZ32Tバーに慣れきった体には逆に不思議な感覚です。。。
ノーマルルーフ比でも2Sと2by2、屋根の構造も違うのでかなり違う車に感じられそうな気がしてます。
是非乗り比べてみたいのですが…Z32ノーマルルーフなんて身の回りに転がってるものでもないので…。
ブログ拝見しました…静音化、実は凄く気になってました。
塗料系も効果はあるんですね…参考になります。
リアのインナーフェンダーをワンオフしたら石はねも気にならなくなるし防錆にもなるし、なんて妄想で止まってます。