オフセットとツラの関係性について

ツラ…タイヤ・ホイールの一番外側の面を指します。(とりあえずこの記事中ではこの定義で書いてます。)
これとフェンダーが被るくらいでボディとの段差が無く見える状態のことを「ツライチ」と呼んだりします。
(段差がない状態=ツライチと思うのですがクルマ界隈では上記の狭い使い方が多いように思います)

さて、タイヤは外に出てたほうがカッコイイ、とされています。
(ツライチくらいが良い、可能な限りはみ出てた方がいい、と色々宗派はありそうですが…。)
が、フェンダーからはみ出たら車検に通りません。
そこで、フェンダーからはみ出ない程度にツラを外に持って行きたいわけです。

そこで気にしなくてはならないのがホイールオフセットです。
オフセット、今はインセットと呼ぶようですが…この記事中ではオフセットで行きます。
これは、ホイールの中心線から取付面までの距離を示しています。

さて、このオフセットが変化するとフェンダーとの距離が変わります。
言葉では説明しづらいので図にしてみました。
(寸法は適当です…。CADを使ったわけではないので…。)
オフセットだけ変わる場合

こんな感じです。
フェンダーとハブの関係性は変わらないので、オフセットの数値が減るとホイールの中心が車体の外側へ近づきます→ツラが外に出てきます。

実際オフセットだけ違う同じリム幅のホイールに履き替え、ということはあまりないと思います。
よくあると思われるシチュエーションはスペーサーをかませた時ですね。

オフセットだけ変わる場合(スペーサー)

こんな感じです。
オフセット45mmのホイールですがスペーサーを挟んだことで擬似的に取付面が変わりツラが外に出てきます。
(上の図だとオフセット45mmのホイールに35mmのスペーサーを入れたのでオフセット10mmのホイールを履いたのと同じ状態になります。35mmは入れすぎ…?汗)

さて、今度はリム幅、オフセット共に違うホイールに履き替えるとします
例はZ32用国内仕様と北米TTリア用です。
7.5J +45mm→8.5J +35mm
オフセットもリム幅も変わる場合

この場合はまず単純にオフセット分外に出ます。(45mm-35mm=10mm)
さらに、リム幅が広がっている分ツラが更に外に出ます(1J=1inch=25.4mm,左右で均等に広がっているので25.4mm/2で12.7mm)
なので合計はオフセット10mm+リム幅12.7mmで22.7mmツラが外に出ることになります。

と書いてみましたが、ホイールの購入はできれば試着してから、あるいは同車種同仕様のクルマに装着されているのを実際に見てからが安心です。
外側だけでなく内側のサスペンションやブレーキキャリパーへ干渉することもあります。
また、アライメント(キャンバー等)を調整することでギリギリ入る、等突き詰めるとディープな世界です。

この記事を参考にしたことによるトラブル等は一切関知いたしませんのでご了承下さい。
むしろ間違っていたら教えて下さい(笑)

追記…Z32 ツライチ の検索で飛んで来る方が多いので最後まで読んでいただいた方へのオマケ。
Z32は34Rの純正ホイール流用でツライチ、というのが有名だったはずです(実際私がやったわけじゃないので何ともですが)
なので9J +30付近がツライチと考えられますが、車高(キャンバー)との兼ね合いもありますので何とも難しいところです。

2 responses

  1. 早速のオフセットとツラの関係の説明ありがとうございます。

    非常に分かりやすいと思いました。私はリム幅が変わったことによる装着タイヤの幅を基準に考えましたが、説明頂いたものはリム幅の変更そのものを基準にして説明されていると思いますが、間違いはないと思います。

    いや~しかし短時間で詳しい図まで作成して、すごいですね。

    • タイヤだと引っ張って履く場合も多々(私のZもそうなんですが)あるかなぁと思い…リム幅にしました。
      なんとなくは分かっていたんですけど、一回図にしておきたかったのでいい機会を頂きました!

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