DB9…その1、夢叶えました。

ささやかな夢を叶えました。

ということで、長年の夢だったアストンマーティン DB9を購入しました。
中高生の頃から冗談交じりに「Zを大事にしつつアストンマーティンを乗り回したい」と言っていましたが言霊なのかなんとか現実に出来る状況が揃いまして。

あまり予算に余裕があるわけでも無くあまり選択肢はなかったのですが、
数台見た中で好みと直感に刺さる1台がありまして、人の縁も繋がったので購入に踏み切りました。

多分この先こんな車を買うなんてことはそうそうないと思いますので動機や感想を素直を綴ることにします。

まず、そもそも私がZ32以外に乗りたいと思う数少ない車の一つでした。
2+2クーペの美しいデザイン、V12、トランスアクスル、アルミボディ。
憧れの一台でした。

また、一生に一度はV12に乗りたい、と思いつつエコ、電動化、が叫ばれて久しい昨今ガソリン車時代は今まさに斜陽と言えるかもしれません。
やはりクーペが好きなので好み的にはジャガーXJ-SかBMW850か…とはいえこの世代の車はいよいよ値段も上がってきてしまっていますし、買った先での手のかかりかたはZで経験済みなので車両価格+200は優にかかることが想定されますし、色んな意味でZと同じくらいの気遣いが必要と思いました。
(なんとなく買った瞬間MoTeCは必須かなと…。

で、あればもっと新しい世代で…ちょっとイニシャルコストとしては跳ねますが長年の夢を叶えた方が楽しめるのでは?ということでDB9を現実的に視野に入れることにしました。
また、運転支援系電子制御満載になる前の世代の車なので、カメラやレーダー的なモノはほぼなく車庫入れ用のソナー位、後はABSとトラクションコントロール。
エンジンはフォードのV6ベースNA、ATはZFの汎用6速(6HP26)ということでトランスアクスルではあるものの、割とシンプルな構成で壊れるリスクも少ないのかなと。




とある自動車系の漫画で「ディメンジョンから分かることも多い」みたいなことが書いてありましたが実際に乗るうえでは大事な要素です。
全長4710mm
幅1875mm
全高1270mm
ホイール-ホイールは
フロント1800mm
リア1850mm
実は意外と日本でもあんまり困らないサイズ感です。
同じデザインラインの4ドア、ラピードは幅1.9m、全長5m越えの巨体なので色んな意味で中々大変かなと思います。
(まぁ私はゲストを乗せる機会もほぼ無いので…。
車高は純正でアゴ先が12-3cmといったところでしょうか。
超高級な車高調を除けばH&Rのダウンサスが存在していますが…私には不要です。

さすがに高い縁石はまだ試してませんが凄いシャコタンというわけでもないので、
明らかにマズそうなところを避ければ大丈夫そうです。
車検に通る範囲で少しローダウンしたZと同じような感覚でしょうか。
スロープ形状になっている歩道だったらコンビニも普通に入れます。
鼻先は長いですが角は落ちているので坂に進入する角度さえ気をつければ割とどこでも行けるのでは?と思っています。

収納されるとフラットになるタイプのドアノブを引いてドアを開けて乗り込みます。
ドアは水平よりもやや斜め上に開き、ダンパーで中間位置に止まります。

鼻先は全然見えません。Zも何も見えないので全く問題ありません。
サッシュレスでほぼBピラーレスなので視界はとてもよく(Z32比)サイドミラーも私の車両はジャガーのXKと同じ?らしく大きめなので視界良好です。
Cピラーの形状で死角が大きそうで大きくなく
見えない車に慣れ過ぎて感覚がおかしいかもしれませんが、視界が広いなと思っています。



内装はほとんど革(アクセントにウッドパネル)です。ピラーから屋根がスエード調の生地になっています。
シートはセミバケットタイプでかなり硬いですが不思議と不快感はありません。
Zに着けてるRECARO SR-7の方が柔らかいと思います。
電動で座面高さも前後着いているタイプですね。シートヒーターとランバーサポートの調整もついてます。至れり尽くせりです。

クリスタルキーが有名ですが、私のは普通のカギです。MY08まではこの仕様の様です。
イモビは鍵でキーレスリモコンはキーホルダータイプ(これはVOLVO用の流用らしいです。
とはいえ、鍵もかなり特殊な形状ですが…。
エンジンスタートは鍵を差して回して、その後センターコンソールのスタートボタンを押します。
(新しい車(?)なので当然ブレーキは必要です。
独特なセルの音とともにエンジンがかかります。
通常とは逆回転のタコメーターが吹け上がります、点火後一瞬勇ましい音ですがすぐに落ち着きます。どうやら負圧バルブが着いていて踏まなければ静かです。ジェントルですね。
ある程度以上踏めばバルブが開いてV12が吠えます。
ここを抑えてないと音がいまいち…?と思ってしまうかもしれませんね。
とはいえ、パワーが有り余っているので中々全開サウンドを聞くタイミングは無いかもしれません。

エンジンはV12 5935cc、336kw 570Nm。昔風に言えば450馬力 トルク57キロですね。
トランスミッションはZF 6HP26 、同世代のジャガー XKやBMW 7シリーズにも採用されていた汎用ミッションです。
操作系はボタン+パドルで、パドルを操作するとマニュアルモード(Touchtronicモード)に変わります。
普通のオートに戻したいときはDボタンを押す操作になっていて、マニュアルモード時はDのボタンが消灯します。
単純なようでいて凄く直感的で分かりやすいですし、乗る人のことを分かってるな、という感じがします。

オートマチックミッションの制御はベンツ的な乗り心地優先で2速発進…みたいな感じではなく1速をやや引っ張る制御になっていて、ちょっとギヤ比が離れてるのでゆったり走りたいときは1速で転がして2速に入ってから加速してあげるとスムーズに乗れます。
トルクが有り余っているのでほとんどのシーンで2000回転以上回す必要は無いです。
車重は1.8tと重量級ですが、スルスルと加速するので「重たいな」という印象は全然感じません。
むしろちょっと多めにアクセルを踏めばウルトラスムーズに目が覚める加速をします。
あまりにスムーズに加速していくので一周回って電動車っぽいです。

ボディはオールアルミ…の割に重いのはボディの剛性に振ってるからでしょうか。
比較対象が間違いすぎていますが、どれだけZ32が柔らかいか痛感しますね。
足回りも当然素人にはなんだか良く分からないくらいしっかりしています。
ダンパーはかなり硬めで挙動はしっかり安定しています。
そうなんです、この車一見ラグジュアリークーペと思いきや中身はかなりスポーティだったりします。(公称300km/hカー、0-100km/h 5秒は伊達じゃない?
足もシートしっかり硬くてインフォメーションも多いです。
車重はあるものの走りは相当にシャープです、ラグジュアリーなのをイメージして買ったら衝撃的かもですが、私はそういうのが逆に好きなのでOKです。

ブレーキはフロント355mmリア350mmの大径ブレーキが着いていてかなりしっかり効きます。
購入時点でパッドはDIXCELみたいですが、効きはちょうどいい感じです。
ただ鳴きがかなり気になるのでそのうち変えたい感じはしています。
タッチはあまりタイトな感じではないですがキャラクター的にはちょうどいいかな、という感じです。

総じて私の好みを固めたような車でして…正直最高です。
どれだけ乗っていられるかは未知数ですがしばらくはDB9をメインカーとしてみたいと思います。

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