ハイドラクティブ、

ハイドラクティブが気になって結局2時間くらい延々と情報を読みあさっていたわけで。

だらだらまとめてみるか…という。
かなりざっくり。

ハイドラクティブって何だよ…って人が居るかは知らんけど、シトロエンの上級グレード車に設定されてる油圧サスシステム。
バネサスじゃちょっとあり得ないフワフワandフラットな乗り心地が素敵なシステム。(ただし急な段差に弱い、扁平率の高いタイヤを履くのが正しいスタイル。)

油圧なのでハイドロ。でも普通に油圧と違うのは電子制御でアレコレされるところ。

初期のハイドロは本当にハイドロニューマチックそのもので、自立?したシステムだった。が。
普通のバネサスと違ってロールが激しくなるという弱点が。左右の油圧系が繋がってるから負荷がかかってると負荷がかかってない方へ油が逃げちゃうわけだね。前後方向だと路面のうなりをいなしてくれるから良いけど、旋回時の左右方向だと思いっきりロールしちゃうわけで。
ま、初代はめちゃくちゃ太いスタビでこれを補完したわけだけど、まぁ…あんまり理想的っていうシステムでもない。
しかも、同じ油圧でブレーキとパワステも動かしちゃうというシステム。
もちろんフェールセーフは考えられててメインのポンプから圧が供給できなくなっても、ATやらパワステやらサスに残った圧が優先的にブレーキに流れ込むので恐らく一回は普通にブレーキが効くはず。
でもちょっとヤバイ気もする…。
貯圧機構のおかげでメインポンプの稼働時間は少なくて済むし、つまりエンジンパワーのロスも少ない。
考えようによってはとてもシンプルで効率のいいシステム。

で、エグザンティアとかが積んでるハイドラクティブ2へ進化。
何が変わったかというと、左右サスの油圧系のあいだに制御可能なバルブを挟んでコンピュータ(一部機械制御)でコーナーリング時やブレーキング時のロールやピッチを制御できるようにしたこと。
これでフワフワな乗り心地と運動性能を両立したって訳だね。

それでもって更に進化したのがハイドラクティブ3。
C5とかC6に設定されてるもの。
これは、今までとは違ってAT、パワステ、ブレーキは普通のシステムに変えてハイドラクティブの油圧系からは切り離したもの。そして油圧を生むポンプも電動に。ミッションも日本製に。
2に比べると油圧系オンリーだった構造から変わって無駄が増えてるようにも思えるけど、常識的に考えて高圧配管を多用する油圧系を進化させるよりは、他のメーカーによって作られた安定したシステムを使って代用できるところは代用。これで信頼性は大きく向上した、とメーカーもしている(5年20万キロまでメンテフリーだとか。)
さらに油圧系が完全に足回りだけになって負荷が減ったので、車高調整やロールピッチコントロールがさらに細やかに素早く行われるように。
(ちなみに3と3プラスの違いはロール制御の有り無しだとか、未確認情報だけど。)

とこんな感じらしい。
ま、ぶっちゃけ油圧を使うわけで配管があちこちに伸びることになる…金属部品だけって訳にもいかないのでゴムの配管や部品も多数…つまり、漏れたり劣化して切れたり。しかも、油圧がどこかから漏れるとあちこちに影響するという、ちょっと危なげな面が2までのハイドラクティブにはあったわけで。

3になって大分信頼性は増したみたいだけどやっぱりそこはシトロエンですから…
それすら良いという人が乗るべき素敵なシステムでしたとさ。

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